薔薇 現在の閲覧者数: トーマダー

トーマダー

「トーマダー」とはカンボジア語で「ふつうの、ありふれた」を意味することばです。「ふつう」で「ありふれた」カンボジアを通して、今まで語られることのなかったこの国の多様な表情を伝えていきたいと思います。

■おすすめ冊子のご案内

トンレサープ湖やメコン水系の生態系、湖水の周辺や川とともに生きる人々の暮らしに興味のある方におすすめの冊子があります。

メコン・ウォッチという日本のNGOが発行しているもので、『水の声:カンボジア・トンレサップ湖の変容と脅かされるひとびとの暮らし』、『水の声:ダムが脅かす村びとのいのちと暮らし』の二冊です。二冊とも無料ですが前者は残部がないためウェブサイトからのダウンロードのみ、後者は申込者が送料を負担すれば冊子現物を送ってもらえます(ウェブサイトからのダウンロードも可能)。

開発や援助の話が中心ですが、カラー写真つきで川とともに生きる人々の暮らしも紹介されているため、カンボジアの人々の暮らしに関心のある人なら興味深く読めるはずです。個人的には村人たちの個人史をのぞくことができるインタビューがおもしろいと思いました。

詳しくは以下(メコン・ウォッチのウェブサイト)をどうぞ。
http://www.mekongwatch.org/resource/publication/index.html

■しばらくお休み

都合により、このブログの更新を2週間ほどお休みします。

トーマダー本誌の定期購読のお申し込みに対する返信も遅くなるかもしれませんが、あらかじめご了承いただければ幸いです。

遺跡以外のカンボジアを旅する本「トーマダー」
発行人・編集人
井伊 誠

■印刷の見積もりと円高

いつも仕事をお願いしている印刷所Ponlue Khmer Printing & Publishingに行って印刷の見積もりを依頼した。ひとつはあるNGOの人から頼まれている団体の出版物、もうひとつは自分の出版物だ。

印刷所に着き、印刷機がうんうんとうなっている横を通っていつも通り事務所兼社長室兼経理室のような部屋に向かう。ノックをして中に入ると、先客として僧侶がいた。どんな用件で来ているのかは知らないが、印刷所と僧侶という組み合わせを初めて見る。なんとなく、しっくりこない。寺院でなにか出版物を出すのだろうか。僕の顔を見た社長が声をかける。
「おお、ヴィソナーか。お坊さんが帰るまでちょっと待ってくれ」
カンボジアでは「ちょっと待って」と言われて30分から1時間くらい待たされることもあるので、とりあえず印刷所の隣にあった茶屋でコーヒーでもすすって待とうと思ったところ、空いている席がない。どうやらこの茶屋、宝くじ屋も兼ねているようで、宝くじに熱くなった男たちが茶をすすりながら宝くじ談義と世間話に花を咲かせている模様。

しかたがないので、斜め向かいにあったクイティウ屋に移動。アイスコーヒーを1杯(1000リエル=25円くらい)を注文し、クイティウやインスタントラーメンをがっつく男たちを横目にくつろぐ。といっても、背もたれなしのプラスチック椅子なので、それなりだ。
僧侶の用事は思ったより早く終わったようで、印刷所の外に出てきた僧侶の姿を確認してから前述の部屋に戻ると、今度は来年の卓上カレンダーを片手にしながら副社長が従業員とあれこれ話している。卓上カレンダーはこの印刷所のオリジナルカレンダーで、聞いていると取引先とかに配布する枚数について話し合っている。手書きの配布リストを見ると、国連機関や大使館も名を連ねている。前から聞いたり印刷物を見たりしてはいたが、この印刷所、規模が小さい割に顧客が多いようで、なかでもILOやカンボジア政府機関、大使館関係の仕事も多いらしい。個人的な評価ではコストパフォーマンスはいい。プノンペン市内の印刷所をいくつか回って値段を比較検討したことがあるが、この印刷所は安いのでおすすめしたい。

カレンダーのやり取りを見ていたところ、僕にも2部くれた。もう来年のカレンダーがどうのこうのという時期になったのか。周囲にいる猫好きグループが自分たちの買っている猫の写真を盛り込んだ猫自慢カレンダーを作ろうと言って盛り上がっている。そのカレンダーの見積もりを出してもらってくれと言われていたので、試しに聞いてみたところ、卓上カレンダーサイズで1000部刷った場合、単価は1.5ドル、500部で2.2ドルだという。少人数の趣味みたいなものなので、500部もいらない。遊びのカレンダーづくりに1000ドル以上もかけないだろうし。とりあえず、カレンダー計画は保留だな。発案者に話すとしよう。

本題の出版物の見積もりだが、
「今、ちょっと忙しいから、後で電話で見積もりを伝えるって形でいい? ごめんなさいね」
と副社長の言葉。かまいませんよ、別に。

印刷所を出てから、両替屋通りで米ドルと日本円のレートを確認する。円高が進んでいるが、プノンペンの両替屋ではどのくらいのレートで取引されているのか興味があった。何年か前に確認したときは、1万円で87ドルくらいだったが、今日確認したところ、103ドルだった。1万円あたり16ドルも違う。これは大きい。カンボジアで旅行業を営む某氏は、この円高を利用してオーストラリアドルとかを買いあさっていると聞いた。飲食業を営む某氏は、「今の円高は海外に生産拠点を持つ日本企業にとってチャンスだ」とやや興奮気味に話していた。

この円高、いつまで続くのだろう。

■カンボジアのイメージ(2)

ちょっとしたきっかけで人間関係の壁があっさり崩れる、一度崩れるとどしどし踏み込んで来る、どこもまでも続くような暗闇、まばらな森林、商売・交渉が下手(商店や市場の人たち)、西洋医学の医薬品に対する過信と伝統生薬への信頼感の共存、日本のメーカーの製品に対するあこがれと信頼、中国製や韓国製の商品に対する不信感、相手を見て物を言う、意外と本音は話さない、甘いもの好き、「安物買いの銭失」を心得ている、国産品(食品)に対する誤解、動物と人間を明確に区別する、新しいものが好きだけれど食に対しては保守的、地元のことをよく知っている、信頼と裏切りが表裏一体、楽しいところ=きれいな女がいて酒のあるところという感覚、アンコールはクメールの誇りだけれどその実態は理解していない、田舎の美しい自然が好き、都会には憧れるけれどじつは住みにくいと思っている、高等教育を受けた人はそうでない人を見下す、自分を卑下する、身なりにうるさい(特に町の人)、自分の家の庭に「ごみ」を捨てる(ただし「ごみ」という意識があるのかどうかは不明)、感情が高ぶると抑えがききにくくなる、母親という存在の強さ、汁かけごはん、家のことを取り仕切るのは女性、女は家で男は外、年長者を敬う、金持ちと権力者のどら息子、正直者は馬鹿を見る、かわいい女の子が多いわりに大人の美人が少ない、友達や親戚でも騙される、根強く残る中国の習慣、自然に逆らおうとしない、社会の流れに身を委ねるように生きる、融通が聞くようでがんこ、生まれ故郷が一番好き、家族と離れて暮らすのは寂しい、身の回りのことは自分(たち)でできる、役割分担が明確、血のつながりがなくても家族になれる、少数派の立場は弱い

続きはまた後日。

■カンボジアのイメージ(1)

広々とした空、酸っぱいスープ、赤土と田んぼとサトウヤシ、カエルの鳴き声、モトドップ、ごまかし、怪し気なネオン、シクロとランクル、信号無視、食べても腹にたまらないごはん、ココナツジュース、サトウキビジュースで癒す疲労感、ビールに入れる氷、感情むき出し、しつこさ、お茶代をせがむ警察官、よくも悪くも他人に関心のある人々、渋滞、逆走、メコンの滔々とした流れ、雄大なトンレサープ湖、生臭さ、トンレサープ川の定置網漁、スラーソーのもわっとした味、きんきんに冷えたタイガービール、攻勢をしかけるビアガール、カラオケと階段の謎、ベトナム語のにょるにょるとした響き、遠くから近づいて来る雨の音、立体的な雲、あふれるおやじギャグ、切り込み上手、自然食品好き、信じやすく騙されやすい、差別と卑下、階級意識とプライド、気遣い、受け入れる心、市場のゴミの匂い、西バライでどぶん、調子よさ、にくめない、鬱陶しい、生きる力の強さ、家族を支える男たち、猜疑心、一気飲み、気前がいい、ケチ嫌い、人間臭い、マンゴーの芳醇な香り、水牛、牛、うるさい犬、解体、狭い国道、ぬかるみと穴ぼこ、植民地時代の建築、バイヨンの顔、村の男の筋肉、30代と老け込みやすさ、エーチャイ、リサイクル、森林伐採、高床の住宅、土壁の家、人身売買、MPと道路封鎖、長い物には巻かれろ、女性の強さとしたたかさ、ストレートな物言いとそれに反する遠慮、単純、通信回線の遅さ、水遊びする子ども、水場のそばで食事、飲酒しながら運転、おおらか、大まか、言い訳、なまり、弱肉強食、ぱりぱりのバンチャエウ、ニョアムスヴァイ、気取りなさとかっこつけ、足が長い、腹が出ている、「仕事は何? 月給いくら?」、値引き交渉、人の足を踏んどいで微笑む、サービス精神、苦笑いのようなごまかし、パイリンと日本の田舎、日常のなかで楽しみを見いだそうとする心、いつも何か食べている、おすそわけ、共有意識、バイクに横座り、長女の悲しみ、種類の多いバナナ、メコン川とトンレサープ川の合流点、水にぬれることをいとわない、歩行者<自転車<バイク<車の交通ルール、気さく、よくも悪くも子ども心、金社会、コミッション、「とりあえず座って寛ぎなよ」、放置されたような頭蓋骨、世話焼き、女の規律、ちっぽけな冒険の楽しみ、暑い、意外と涼しい、追いかけて来る犬、冠水する道路、チーの香り、できたてのヌムバンチョックのもちもち感、模写能力の高さとオリジナリティーの低さ、たいていのことは大丈夫、「問題ない」のはあなたにとって、しゃべり続けるおばあさん、女の子のロングヘア、パジャマで外出、「バーン、バーン」、「できないわよ」、物乞いの表情の変化、建設現場で働く地雷の被害者、自分で稼ぐ路上生活の少年、シンナー、たいていのことは交渉だ、徳を積む、レイプ、都市と農村のポルポト時代、土地バブル、経済成長、動かない経済特区、流されやすい、ナショナリズム、ベトナム嫌い、おまけ、家族意識、親戚の往来、義理の関係、婿入り、恐妻家、寛大、人懐っこく人見知り、義理堅い、「今度はいつ遊びにくるの?」、一度あったら「恋しい」、息子は母親にべったり、恐怖の三角関係、下ネタ好き、

眠くなってきたのでまた今度。

■奥深きプロホックの世界

極端に言うと、魚に塩をふって寝かしておくだけだと思っていたプロホック。その製造工程を調べていく過程で、自分の浅はかさに気づかされた。たかが魚の塩漬けと侮ってはいけない。この伝統食品には、人々が自然の巧みな循環をいかに利用してきたのか、その知恵がぎっしり詰まっているのだ。
加えて、この伝統食品はカンボジア人に雇用と産業(製塩、運送、漁具・道具制作、家畜の飼養、魚醤づくりなど)をもたらしている。湖沼や川、水路が近くにない地域では、動物性タンパク質を摂取することのできる貴重な保存食として、人々の命をつないでいる。

プロホック、なんと奥深き存在か。自分はまだその一端を知ったに過ぎない。

■カンボジア料理って何?

カンボジア料理と呼ぶのに必須の条件とは何なのだろうか、前から疑問に感じている。どんな条件がそろっていると、カンボジア料理と呼ぶことができるのだろう。カンボジア料理の定義って何? 

■おとなしくしてたほうが人生幸福だ

教育現場に携わるカンボジア人たちの研修で、複数の教師や教育関係者と数日を過ごした。そのときに聞いた言葉が今でも頭に残っている。研修に参加していた若い教師夫婦のうちの夫のほうが、日本人の若い女性にいろいろちょっかいを出していたので、冗談でたしなめるようなことを何度か言ったところ、同じ場にいたあるカンボジア人が言った。

「あまりいろいろ突っ込むもんじゃないよ。おとなしくしていたほうが人生幸福なんだから」

よけいなことに足を突っ込んだり、詮索したりするようなことをしないほうが、人生は幸福なのだという先人の教えなのだろう。この短い句のなかに、現代カンボジア社会のひとつの特質が潜んでいるような気がしてならない。

「おとなしくしていたほうが人生幸福なんだから」



■マレーシアへの出稼ぎ

海外での出稼ぎで人身売買に巻き込まれるケースが増えているという。カンボジアではタイやベトナム、マレーシアへの出稼ぎの仕事を持ちかけられ、最終的に人身売買の被害者となる場合が多いらしい。収入のいい仕事の話を持ちかけられ、複数の仲介人を経て買春宿に売られたり、過酷な工場労働者として事実上の強制労働に従事させられたり、「家政婦」とはなばかりで性的虐待を受けたりするといった被害が報告されている。その背景には、貧困と失業があるのはいうまでもない。
人身売買の防止活動をしているあるNGOのスタッフによると、カンボジアの場合、人身売買を仲介するのは必ずしも日本人がイメージするようなマフィアややくざのような組織化された存在ではなく、被害者の顔見知りや遠い親族などが関係してくることがあり、そうした個人個人が結ばれたような売買のネットワークが人身売買の根絶を困難にしているという。人身売買に絡む末端の仲介人は、自分が人身売買に関係していることを知っている場合もあれば知らない場合もあるようだ。

国際機関やNGOなどが人身売買の危険性についてさまざまな活動をしている一方で、ここ数年、マレーシアへの出稼ぎを斡旋する企業が目立ってきているような気がする。「トーマダー」の印刷所探しをしていたときにも、プノンペン市内のある印刷所のすぐそばに、マレーシアへ出稼ぎに行く人向けに事前研修を行う研修所のようなものを見かけたし、ラジオでもマレーシアでの仕事を紹介するという企業がスポンサーとなっている番組が流されている。
以下、先ほど流されていたラジオ番組の一部である。こうしたラジオ番組では、リスナーから自分が聞きたい音楽のリクエストを受け付けている。

コンポンチャーム州に住む男性からの電話
(ラジオのDJ)「こんにちは。どちらからの電話ですか?」
(リスナー)「こんにちは、コンポンチャーム州の■郡からです」
(DJ)「お名前は?」
(リスナー)「■■です」
(ラジオのDJ)「A社(番組のスポンサー)が何の会社が知っていますか?」
(電話をかけてきた人物)「知りません」
(DJ)私たちのキョウダイ(カンボジア国民のこと)の貧困を削減するため、マレーシアでの仕事を斡旋している会社で、労働職業訓練省の認可を得ています。
仕事は家政婦(家政夫)、年齢制限は18才から30歳、月給は180ドルから230ドル。みなさんの安全はA社が保障します。1ヶ月に1回、または4ヶ月に1回、A社の社員がみなさんの様子を見に行きますし、働きにいく皆さんのご家族や親戚のようすも直接見に来ます。毎日の仕事のなかで、みなさんが何か問題を抱えたら、A社の社員が直接解決のために動きます。
友達、親戚のなかにマレーシアへ仕事に生きたい人がいたら、023-XXXXXXへ電話してくださいね。
(リスナー)はい、わかりました。
(DJ)曲のリクエストは?
(リスナー)■■をお願いします。

■労働者のリヤカーとカジノ

ポイペト 労働者のリヤカーとカジノ
▲国境貿易に従事したり荷物の運び屋として働く労働者のリヤカー。遠くには大金がうごめくカジノがそびえる。(バンテアイミエンチェイ州ポイペト)

■ある少女の手紙

カンボジアの、とある村で暮らす少女の手紙に切ない文が綴られている。少女の一家は、カンボジアの現代史に翻弄されてきた。

ひとつひとつ丁寧にことばを呻吟しながらペンを進めていく。少女は大人の期待に応えようと、なんとか文字で便せんを埋めようとしているようにも見える。日本語に訳してしまうと、さらっと読み流してしまいそうな文面には、貧しい一家に生まれた少女に襲いかかるカンボジアの現実が詰まっていた。

■「いいこと」

「自分はいいことをしているんだ」と考え、そこに疑惑が生じない場合、すでに危険な域に達しているのではないかと思う。そもそも「いいこと」とはどんなことなのだろう。国家、宗教、政治、歴史、文化などを越えた普遍的な「いいこと」ってあるんだろうか。

「いいこと」をしていると信じて疑わない人たちと議論したり対峙したりするのは精神的にきつい経験だ。たいていの人たちは「いいこと」をしていると考え、その背景や陰や数年後を見ようとしない気がする。この人間社会はきれいごとだけでは成り立たないなんてことはわかっているはずの年齢の人でも、だ。
なぜ彼らは「いいこと」をしたがるのだろう。そして、なぜ「いいこと」の結果を見ようとしないのだろう。
やはり信じて疑わないからだろうか。


■窓の格子

窓の格子

プノンペンの住宅(木造を除く。とはいえ木造住宅にも形は違えど格子はついている)の窓は、たいてい写真のように金属の格子が取付けられている。防犯対策なのだろう。標準的なゲストハウスの部屋も同様だ。ガラスの窓をぶち破られたとしても、金属の格子があるので侵入は難しい。そこで、誰が呼んだか通称「釣り竿泥棒」なるものが暗躍している。
「釣り竿泥棒」というのは、釣り竿のような棒を使い、格子の間から部屋の中にある有価物を盗む泥棒だ。金属の格子があるからといって油断して窓の鍵をかけ忘れてしまうと、こやつに仕事をされてしまう。要注意である。
釣り竿泥棒ならぬ、「網泥棒」もいる。プノンペン在住のある友人は、この網泥棒に携帯電話を盗まれた。針金ハンガーを変形させて輪をつくり、そこに網を張って昆虫採集のときに使う網のようにする。それを使って仕事をするのが「網泥棒」だ。
深夜、物音がするので目を覚ましたところ、窓の格子の間からこの網がするりと顔を出し、窓際に置いてあった携帯をさっとさらっていったという。工作で作ったような網の完成度とその手口がおかしく、「盗まれて腹が立ったというより、笑っちゃったよ」とその友人は言う。

■カンボジア・フォーラムに参加

アンコール遺跡群フォトギャラリー(http://www.angkor-ruins.com/)というウェブサイトを運営している方に誘っていただき、カンボジア・フォーラム(http://cambodia.so-netsns.jp/)というSNSに参加させてもらえることになった。「小規模なカンボジア専門のミクシィだと考えればわかりやすいかもしれません。」とサイト作者のページにあるとおり、ミクシィのような形だが話題はカンボジアのことだけで、参加者同士がいろんなテーマで気楽に話をしていくというものだ。

ミクシィと同様、参加は招待制となっているが、すでに参加している友人がいない場合は、メールで管理者まで問い合せれば招待メールを送ってもらえることになっている。興味のある方はどうぞ。
詳しくは前述のウェブサイトを参照。

■グローバリゼーションについて学ぶ

グローバリゼーションという、今までなんとなく分かっていたようで、じつはその実態についてほとんど理解していなかった事柄について学んでみることにした。
「グローバリゼーション」という概念に対しては、以前から漠然とした関心があったが、カンボジアに居を移すようになってから、数年前から続く著しい外資系縫製工場の進出とそこで働く人々の暮らしを知り、グローバリゼーションへの視点がより明確になった。学んでいるといっても、市販の書籍をひもといているに過ぎないが、脆弱になった思考力を和らげる作業に意味を見いだしている。最大の関心は「グローバリゼーションは貧困を削減するか否か」という点にある。
まずは、書籍を通してグローバリゼーションに関する賛否両論を読むことから始めることにする。

■見直し

現在の「トーマダー」という名称に変更してから、自分がこのブログ上でどんなことを書き綴ってきたのかを再度確認してみた。見直す前と後とでは、印象に変化はほとんどない。
まだまだ養わねばならぬ新しい視点が山ほどあるはずだ。

■オーストラリアの支援で架けられた橋

コンポントム
▲コンポントム州の州都コンポントムを流れる川に架けられた橋。オーストラリアの援助によるもので、そのことを示すため橋にはカンガルーが描かれていた。

■「貧しい」カンボジア

「貧しい」カンボジア人、「貧しいけど頑張っている」カンボジア人、「貧しいけど心は豊かな」カンボジア人、こういう切り口・視点の情報にふれるたび、陰うつな気分になる。「貧しさ」と「心の豊かさ」が同列に論じられる場にいると、ついついひねくれた少年のようにそっぽを向きたくなってしまう。

「外国人は貧しいカンボジアを見るのが好きだからね」

カンボジアの農村で聞いたあるカンボジア人の発言を思い出す。


■お菓子づくり

コンポントムお菓子づくり
▲コンポントム州の農村でお菓子づくりをする女性。

コンポントム州のある農村で、土地の神ネアックターに捧げる祭りを見に行ったときのこと。祭りが行われる村の各家庭では、ネアックターに供えるためのヌムが作られていた。

仏教研究所発行のクメール語辞典(カンボジアの国語辞典)の定義によると、ヌムというのは粉から作られる食品一般を指す言葉で、例えば米粉から作られる麺のヌム・バンチョック(ハーブたっぷりの香しいスープをかけて食べる、9月3日にアップロードした下の「シソポンのヌムバンチョック売り」を参照)、仏教関係の行事のときによく作られるちまきのような食べ物ヌム・オンソームなど、さまざまなヌムがある。ヌムにはお菓子のように甘いものが多く、また、外来のスナック菓子やケーキなども粉から作られている場合はヌムと呼ぶためか、ヌム=お菓子と訳されることがあるが前述の辞典の定義に照らし合わせると正しいとは言えない。
また、同じく粉から作られるものであっても、ベトナムから伝わった食品の場合はヌムとはいわず、ベトナム語のバンニュ(banh)がそのまま使われるようだ。名称にこのバンニュを冠する食品としては、バンニュ・チャエウ(ベトナムでいうところのバンニュセオ、バインセオ)、バンニュ・カンニュ(やや厚めの餃子の皮のようなものにタレをつけて食べる)、屋台でおなじみの甘味バンニュチャヌア(豆餡入りの白玉団子のようなもの)などがある。

写真の女性は棒と臼のようなものを使い、米を搗いて粉にしている。片手で棒のほぼ中央部を握り、勢いよく上下に動かして米を搗き、粉にする。それにココナツを加えて蒸し菓子を作る。この米を搗く作業は見ていると誰にでもできそうに感じられるのだが、実際にやらせてもらったところ、片手で棒を握って搗くため、棒のバランスをとるのが難しく、棒がふらふらしてしまってなかなか臼の中央を搗けない。写真の女性はさすが手慣れたもので、リズミカルに棒を上下に動かし、見事に米を搗いていた。熟練の技に脱帽である。

■シソポンのヌムバンチョック売り

シソポンのヌムバンチョック売り
▲バンテアイミエンチェイ州スヴァイシソポン郡の長距離バス・タクシー乗り場でヌムバンチョックを売る女性。

ヌムバンチョックというのは、米の粉から作られる麺にソムローと呼ばれるスープをかけて食べる料理で、カンボジアで広く食べられている。麺は農家で作られている場合が多いようで、作り立ての麺はもちもちとした弾力に富んでいる。市場で売られているものはややぼそぼそしていて、ぷつぷつとすぐ切れてしまう。できたてのものと比べるとその食感や風味は雲泥の差だ。ヌムバンチョックの真価は農村でないと味わえないといっても過言ではない。
2008年8月現在、1杯2000リエルから3000リエル(米1キロが2000リエルから4000リエル)程度。もうひとつ、よく知られている麺料理にクイティウがあるが、こちらは中国人が伝えたものだ。
ヌムバンチョックにかけるソムローは数種類あるが、どれも一般に複数種のハーブをすりつぶしてペースト状にしたものにプロホック(淡水魚を塩漬けにして発酵させたもの)を加えている。くせのある食材が好きな人にとってプロホックは親しみやすいかもしれないが、そうでない人にとっては魚臭く感じるかもしれない。なお、ソムローや作り手の好みによってはプロホックの入っていないものもある。
ヌムバンチョックとよく似た料理はカンボジアの隣国であるタイやラオスでも見かけるので、比較してみるとおもしろいと思う。

FC2Ad

FC2ブログ