
▲枯れ草を焼いた後(シェムリアップ州バルン郡)
とあるテレビ番組の通訳でシェムリアップ州の北、アンロンベンへと続く道にあるバルン郡の集落へ行った。この集落は乾季になると深刻な水不足に見舞われるという。集落の家々は道路沿いに点在するように建っている。
大地は乾ききったように見え、家々の周囲は枯れ草で囲まれている。よく見ると、ところどころ黒く焦げたようになっているところがあり、まだ火のくすぶっているところや勢いよく炎を上げて燃えているところがある。枯れ草を燃やしているのだ。一見すると焼き畑のように見えなくもない。だが、燃えていたり、燃えきって黒く焦げたところはあるものの、焼いた後の土地で耕作しているような場所は見当たらない。
近くにいた女の子に聞いたところ、火事を防ぐためにわざと枯れ草を燃やしているのだという。つい数ヶ月前も、枯れた大地のどこかで発生した火で一件の住宅が焼けてしまったらしい。集落の住民の男性がこう付け加えた。
「1年に1回、枯れた草に火をつけて燃やすんです。燃やしておかないと草地で発生した火で家が燃えてしまうことがあるからです」




