人と会って話を聞いたり、人の著わした書物を読む度、自分に何ができて、何をすべきかを考える。未熟な、否、未熟どころか発芽すらせず、土壌の中で種が腐っているんじゃないかと疑いたくなるような状態だが、それならばまずは防腐から取り組んでみようかというような心境だ。とはいえ、現在の自分にとって、防腐とは何なのか。第一歩はそこからかもしれない。
■何ができて、何をすべきか
■「行く必要はないよ」
知人のカンボジア人(女)が結婚することになった。相手はアメリカ在住のカンボジア人で、プノンペンにいる親戚を通して知り合ったという。ただし、婚約が決まるまで本人同士は対面したことはなく、電話で話をしただけだ。
アメリカ在住のカンボジア人と結婚し、アメリカへ移住するカンボジア人の話はよく耳にする。身近なところにもそういう人が3人ほどいた。その3人はすべて親の意志によるもので、自分から希望したわけではないが、1人を除き、結果として本人は特に問題視していないらしい。いずれも、アメリカに渡れば将来の生活がある程度約束されると見込んでのことだ。
結婚という機会以外にも、知識人や機会に恵まれた人、経済的にゆとりのあるカンボジア人が、祖国を離れ、オーストラリアやアメリカへ移住するという話は珍しくない。祖国を再建するために海外へ留学したのに、留学先の国から返って来ない、そんな人たちが現れてきた社会的現象を指して新聞や雑誌が批判記事を掲載したこともあった。
カンボジアでは最近、国際結婚(正確に言えば国際結婚詐欺か?)が絡む人身売買が問題となっており、政府はその対策として外国籍の人間との結婚を禁じた。外国籍の人間との結婚を禁止したところで、根本的な解決にはならないと思うのだが、まあ、この国の政治を動かしている人たちは解決の一助になると考えたようだ。
知人の話に戻る。彼女の結婚相手はカンボジア人とはいえ、国籍上はアメリカ人なので、カンボジア人同士だがカンボジアの国内法では結婚が許されない。これはひとつの悲劇だ。彼女の祖父も
「(彼らが)いつアメリカに行けるかは分からない。しばらくの間はカンボジアで暮らすことになるだろう」
と話す。孫を遠くアメリカへ送る祖父の心境を聞こうと思っていたところ、彼女の祖父がアメリカに行ったことはあるか尋ねてきた。アメリカには10年ほど前に1度だけ行ったことがある。
一般にカンボジア人は、たとえ経済的なゆとりがあったとしても、諸条件が整わない限り、入国できる国は限られている。日本人はどこにでも行けるからね、と彼が言うので、いつもの調子でやや冗談めかし、
「私たち日本人でも、行くのが難しいところがあります。それは北コリア(いわゆる北朝鮮)です」
と告げると、彼はこう答えた。
「行く必要はないよ、(北じゃなくて)南にしなよ」
アメリカ在住のカンボジア人と結婚し、アメリカへ移住するカンボジア人の話はよく耳にする。身近なところにもそういう人が3人ほどいた。その3人はすべて親の意志によるもので、自分から希望したわけではないが、1人を除き、結果として本人は特に問題視していないらしい。いずれも、アメリカに渡れば将来の生活がある程度約束されると見込んでのことだ。
結婚という機会以外にも、知識人や機会に恵まれた人、経済的にゆとりのあるカンボジア人が、祖国を離れ、オーストラリアやアメリカへ移住するという話は珍しくない。祖国を再建するために海外へ留学したのに、留学先の国から返って来ない、そんな人たちが現れてきた社会的現象を指して新聞や雑誌が批判記事を掲載したこともあった。
カンボジアでは最近、国際結婚(正確に言えば国際結婚詐欺か?)が絡む人身売買が問題となっており、政府はその対策として外国籍の人間との結婚を禁じた。外国籍の人間との結婚を禁止したところで、根本的な解決にはならないと思うのだが、まあ、この国の政治を動かしている人たちは解決の一助になると考えたようだ。
知人の話に戻る。彼女の結婚相手はカンボジア人とはいえ、国籍上はアメリカ人なので、カンボジア人同士だがカンボジアの国内法では結婚が許されない。これはひとつの悲劇だ。彼女の祖父も
「(彼らが)いつアメリカに行けるかは分からない。しばらくの間はカンボジアで暮らすことになるだろう」
と話す。孫を遠くアメリカへ送る祖父の心境を聞こうと思っていたところ、彼女の祖父がアメリカに行ったことはあるか尋ねてきた。アメリカには10年ほど前に1度だけ行ったことがある。
一般にカンボジア人は、たとえ経済的なゆとりがあったとしても、諸条件が整わない限り、入国できる国は限られている。日本人はどこにでも行けるからね、と彼が言うので、いつもの調子でやや冗談めかし、
「私たち日本人でも、行くのが難しいところがあります。それは北コリア(いわゆる北朝鮮)です」
と告げると、彼はこう答えた。
「行く必要はないよ、(北じゃなくて)南にしなよ」







