
▲コンポンチャーム州南部にある国境の村での国境貿易のようす。
ある仕事の関係でコンポンチャーム州南部の村を回ったときのこと。ベトナムと国境を接するドーン集落(通称)で大豆の国境貿易を見た。写真に写っているのはコンポンチャーム州のチョムカールー台地で栽培された大豆。国境を越える手前のドーン集落で品質と重量の再確認をしてからバイクに積んでベトナムへ運ぶ。現場を取り仕切るベトナム人の女性によると、1キロ9000ドン(約2200リエル=約50円)でベトナムへ売る。すぐそばでは、こぼれた大豆を広い集めるカンボジア人の農民の姿があった。

▲バイクに大豆を乗せて国境へ向かうベトナム人。
バイクに積まれた大豆は、青々とした田園のなかを伸びる狭い農道を通ってベトナムへ運ばれていく。写真に写っている林を越えてしばらく進むとそこはもうベトナムだ。原則としてここは地元の人のみが行き来することのできる国境なので、外国人旅行者の姿はない。こういう光景を見ていると、自分の頭にある「国境」という概念と目の前のそれとはずいぶん距離があるんだなあと感じる。大豆を乗せたバイクは、国境に吸い込まれるように次々と姿を消していった。




