
▲蛍光灯と一緒に吊るされたレモングラス(バッタンバン州バノン郡の農村にて)
カンボジアの農村部には、ほとんど電気は通っていないに等しいため、日が傾き始めると、周囲はすぐ暗闇に包まれる。
電気の代わりに各家庭で大活躍しているのが自動車のバッテリーだ。バッテリーに蛍光灯のコードをつなぎ、庭に植えてある木や高床住居の床下などに蛍光灯を吊るしておく。明るさはさほどではないが、暗闇をしのぐには十分なのだろう。
さて、農村の暮らしは自然との距離が近いため、灯りをともすとすぐに無数の虫が押し寄せてくる。そのなかには、デング熱やマラリアを媒介する蚊も含まれている。デング熱は今年、カンボジア国内で流行したと言われており、また、マラリアはタイやベトナムと国境を接する地域では依然として大きな脅威だ。
都市部は別だが、カンボジアの地方では日本のように簡単に虫除けスプレーが手に入らない地域も多い。そんなときに役立つのが、日常的な食材のひとつとして利用されているレモングラスだ。レモングラスには蚊を遠ざける成分が含まれており、カンボジアでは昔から虫除けの薬代わりに使われて来た。レモングラスの成長は早いので、植えておけばすぐに増える。ありがたい植物だ。




