調べものをしに仏教研究所の図書室へ行ったときのこと。2時半ごろ図書室前に着いたのだが、まだ扉が開いていない。係の人が遅れているのだろうと思い、空き時間を使って門のそばにある書店で資料探しをしながら待っていると、45分頃、扉が開いた。係の人に
「もう入ってもいいですか?」
とひと声かけてから中へ入ると、入館簿への記入を促してきた係の人が口を開く。
「いやあ、2ヶ月も過ぎてるのにまだ給料が支払われていなくってねえ」
この人に限った話ではないが、ほぼ初対面に等しい人間にどうしてそういうことを言ったり聞いたりするのだろう、というカンボジア人は少なくない。この日もお互いの仕事とか収入の話をしていた流れでそういう話題になったのなら、まだわからなくもないのだが、そんな前触れは一切なし。入館簿への記入を進められ、それに従って名前やら性別やらを書いていた矢先のことだ。世間話の入り口にしては、ちょっとネタが重いよな。
時間があったら、ちょっと突っ込んでみるとまたカンボジア人に対する新しい発見があったかもしれないが、この日は時間がなかったし、やや疲れていたこともあって、
「そうなんですか」
と一言返すだけで終わった。
次回、機会があったら少々実験的に突っ込んでみようかと思う。




