調べものをしに仏教研究所の図書室へ行ったときのこと。2時半ごろ図書室前に着いたのだが、まだ扉が開いていない。係の人が遅れているのだろうと思い、空き時間を使って門のそばにある書店で資料探しをしながら待っていると、45分頃、扉が開いた。係の人に
「もう入ってもいいですか?」
とひと声かけてから中へ入ると、入館簿への記入を促してきた係の人が口を開く。
「いやあ、2ヶ月も過ぎてるのにまだ給料が支払われていなくってねえ」
この人に限った話ではないが、ほぼ初対面に等しい人間にどうしてそういうことを言ったり聞いたりするのだろう、というカンボジア人は少なくない。この日もお互いの仕事とか収入の話をしていた流れでそういう話題になったのなら、まだわからなくもないのだが、そんな前触れは一切なし。入館簿への記入を進められ、それに従って名前やら性別やらを書いていた矢先のことだ。世間話の入り口にしては、ちょっとネタが重いよな。
時間があったら、ちょっと突っ込んでみるとまたカンボジア人に対する新しい発見があったかもしれないが、この日は時間がなかったし、やや疲れていたこともあって、
「そうなんですか」
と一言返すだけで終わった。
次回、機会があったら少々実験的に突っ込んでみようかと思う。
■「2ヶ月も過ぎてるのにまだ給料が支払われていなくってねえ」
■ワットプノン寺院、もうひとつの味わい方

▲Parmanent Wat Phnom Drawing Art Exhibition Centerの奥に展示されている漁具
「観光名所」の少ない首都プノンペンにあって、定番の観光地のひとつとなっているのが、プノンペン発祥の地といわれるワットプノン寺院だ。小高い丘の上に築かれたこの寺院は、プノンペン中心部では珍しく緑の豊かなところで、地元の人々の憩いの場ともなっている。
さて、ワットプノン寺院を訪れたら、寺院の西側にあるParmanent Wat Phnom Drawing Art Exhibition Centerにも足を運んでみたい。お土産物や絵画の並べられた空間を通り越して奥へ進むと、民俗資料館のような一画があり、漁具や農具、民具などが展示されているのだ。

▲サトウヤシの樹液採取に使う道具と運搬用の自転車
各展示には、ほとんど説明はないに等しいが、カンボジアの農村の暮らしに興味のある人なら、きっと興味深く見ることができるだろう。地方出身のカンボジア人と一緒に訪れる機会があったら、それぞれの道具が農村でいつ、どんな風に使われているのかを聞いてみれば、カンボジアという国を別の視点から見ることができるのではないかと思う。
これら民具には、「開発」の進むプノンペンやシェムリアップの中心部、シハヌークビルなどの町からは感じとることの難しい、農村の暮らしが詰まっている。
■「もう(あなたとは)会わないからね!」

▲カンボジアのスイカ。日本のものより小さく、形で分類すると大きくほぼ球形をしたものと、ラグビーボール型のものとの二種類に分けられる。
近所の市場へ食材の買い出しに行ったときのこと。スイカ売場でスイカの品定めをしていると、あとからカンボジア人の若い女性客が来て、売り子の中年女性に言った。
「スイカ、一個いくら?」
売り子が冗談で「1個1000リエルだ」と意地悪な値段を告げ、それから通常の値段(2個で1500リエル)を言った後、
「熟して甘いスイカよ」
と営業文句を口にすると、お客さんの女性がやや強い口調で言った。
「もし熟していなかったら、もう(あなたとは)会わないからね!」
売り子と客のこういうやり取り、日本ではあまり耳にしないと思う。
■カンボジアの盂蘭盆
■連載の場をいただきました
リクルート社の運営するウェブサイト"AB-ROAD"(エービーロード)のなかにあるコーナー「海外旅行を楽しむためのABガイド記事」にて、カンボジアに関する旅行ガイド記事を連載させていただくことになりました。今月からスタートする予定です。
■トイレの落書き
とある企業から市場調査の仕事を頼まれ、プノンペン市内にあるスーパーマーケットや市場をぐるぐる回っていたときのこと。カンプチアプラオム通り沿いに立つスーパーマーケットのシドニーショッピングセンターで便意を催し、トイレを拝借することにした。シドニーのトイレは階段を昇った2階にある。
便器に腰を落ち着け、用を足そうと思ったそのとき、目の前の扉に落書きを発見したので読んでみた。
「私たち男は女とセックスせずに気持よくなることができるだろうか」
という導入部のあとに、自慰行為の手順が具体的に記されていた。
トイレの落書きってのは、お国を問わずこういう性質のものが多いのはなぜなんだろうかと思う。
便器に腰を落ち着け、用を足そうと思ったそのとき、目の前の扉に落書きを発見したので読んでみた。
「私たち男は女とセックスせずに気持よくなることができるだろうか」
という導入部のあとに、自慰行為の手順が具体的に記されていた。
トイレの落書きってのは、お国を問わずこういう性質のものが多いのはなぜなんだろうかと思う。








