カンボジアで発行されている英字紙Cambodia Daily(2007年8月22日)に"Motorbike Drivers Take New Traffic Law Lightlyと題する記事が掲載され、そのなかには以下のような記述がある。
(前略)all motorists complete 16 hours of classroom training before testing for a license.
つまり、まずは16時間の講義を受け、それから試験に臨んで合格を勝ち取った者に免許証が交付されるというわけだ。カンボジアで発行されている日本語フリーペーパーのNyonyumによると、プノンペンの場合、講習は今年3月から市内の公共事業運輸省運輸総局で毎週土曜日の午前(7時30分〜11時30分)と午後(13時〜17時)の2回行われており、どちらかのコースを4回(4週間)受けると受験資格を得ることができるという。つまらぬことで警察のお世話にはなりたくないし、どんな講習なのかその内容を知りたかったので受けてみることにした。
ある土曜日、公共事業運輸省へ行き、講習を受ける場所について聞いたところ、ボレイケイラー地区にある運輸局だと言われる。そのままボレイケイラーへ向かい、運輸局のなかへ入ったが、それらしき人はまったく見当たらない。職員らしき人物に聞いてみると、
「月曜日にまた来なさい。まずは申請する必要があるので、講習を受けるのは申請してからです」
と言われる。運輸局は7時半からやっているとのこと。余談だが礼を述べたところ、「謝謝(中国語で「ありがとう」の意」という言葉が返ってくる。中国人ではないが、いちいち訂正するのも面倒なのでその場を後にする。

▲運輸局の受付前で当惑する人々。
月曜日、8時に運輸局へ行く。担当事務所のところへ行くと、申請しにきた人たちが不安そうな顔でざわざわやっている。どうしたのだろうかと思って事務所をのぞくと、入り口横にカンボジア語で「申請の受付は終了しました」と書かれた張り紙が貼ってあった。今月いっぱいまで受け付けていると聞いていたが、これはいったいどういうことなのだろう。事務所のなかに入って問い合せてみようと思ったが、そういうことをしようとする人がまったく出て来ず、みな
「なんでもう終わりなんだ?」
「終わりって、いったいどうすればいいんだ?」
とざわざわしているだけ。その様子を見ていて、今度は彼らがこの状況にどうやって対応するのかが気になり始め、問い合せるのをやめてしばらく観察してみることにした。だが、いつまでたっても申請しにきた人たちは、何の解決にもならない話をだらだらとしているだけ。その疑問を直接担当の役人にぶつければいいじゃないかと思うのだが、目の前にいるのは役人に弱い典型的なカンボジア人なのかもしれない。
そのうち、しびれを切らしたのか一人の男性が事務室の扉を開けて中へ入って行った。数分後に戻ってきた彼に聞くと、
「運輸局での講習はもう終わったので、これからは民間の教習所で講習を受けなければいけないそうです」
とのこと。その彼は何人かに同じことを伝えたあと、運輸局をあとにしたが、彼の話を聞いたにも拘らず、まだ諦めきれないのか多くの人が事務所の前でああだこうだ言い続けている。
「来月の1日に終わるって聞いてたのにもう終わりってどういうことよ、馬鹿みたい!」
「民間の学校で講習っていったって、いくらかかるんだ?」
その後、何人かの人が同じように問い合せたが、問い合わせの内容が同じだったからか、いらだった係員が立腹し、荒げた声で対応するようになる。
「まずはそこの張り紙を見なさい!! 何て書いてあった? 何? まだ見ていない? 見もしないで入ってきて何をしようって言うんだ!?」
>>続く
新道路交通法(カンボジア語)は、上院のホームページで参照可能。




