東京に住んでいる波田野直樹さんと、電子メールによる往復書簡をかわすことになった。書簡のテーマはカンボジアというだけで、個々の話題は「風の吹くまま」。実現するかどうかは別として、書籍として出版することを目指した計画ということになっている。
書簡の内容は、お互いのブログで公開することになっている。つまり、人に読まれる手紙になるわけだ。第三者に読まれる手紙というのを今まで書いたことはないため、新しい意識が芽生えるきっかけになるかもしれない。
数あるコミニュケーションのなかで、手紙やメールという形態はどちらかと言えば得意な分野だが、語られるテーマがカンボジアとなると、果たして自分がどれだけ展開することができるだろうかと思う。
ただ、今までやってきたことは、ブログにしろ「トーマダー」にしろ、見聞したことや調べたことを一人で文字に起こしていく作業だった。だが、この往復書簡の計画では、話を投げかける相手がいて、その人から応答が来る点が大きく違う。自分が投げたボールを波田野さんがどう受け止めるか。どんな球を返してくるか。そこがおもしろそうだ。
波田野さんは、遺跡を含む歴史という視点からカンボジアを見てきた人だ(と思っている)。対して自分は人間の暮らしを軸としてこの国を見てきた。自分が見てきたものは、カンボジアという国の一片に過ぎないが、今まであまり語られて来なかった部分だと思っている。そういったカンボジアの陰に光を当てることができたら楽しいやりとりになるだろう。
いずれにしろ、まずは投げられた一球をどう受け止めるか、それを考える必要がある。




